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(839)貸し渋り…猛威を振るう

写真はキレンゲショウマ。
ブナの原生林内や陰湿地など、夏でも薄暗く涼しい所に生える多年草です。
六甲山の高山植物園で見つけましたが、葉がくすんだ緑色に対して黄色の花びらが意外に鮮やかです。

不動産業者の口数がめっきり減りました。
否定的なことは口にしないというのが経営者の中ではよく言われることですが、こう悪いことばかり続くと喋れない理屈になってしまいます。
少し前なら「あきませんなぁ、なんかええ話ありませんか」と軽口もありましたが…

今年の倒産をみると前年業績が過去最高を出していたという会社がたくさんあります。
黒字倒産、資金繰り倒産というやつです。
これは全て銀行の仕業です。

バブル崩壊時は国が高騰した地価を下げるために不動産融資総量規制をして銀行の融資を止めました。
この時銀行はかなりの資金を貸し込んでいて、また他に有力な収益源がなかったのでそう簡単に融資を引き上げられなかったのでやむなく追加融資を繰り返していました。
結果、不良債権が雪だるま式に膨れあがり破綻と統合を繰り返したのです。

今回は都銀大手はこのミニバブルの崩壊の時期を正確に掴んでいました。
昨年5月頃、今から見れば阪神間の土地のピークでしたが、三井住友銀行の某担当は、5月には値下がりすると断定し、不動産業者向けの融資にはかなり慎重になっていました。

転売ビジネスモデルしか持たない新興不動産会社は100%融資に頼らざるを得ません。
今のように唐突に購入資金を止められたらひとたまりもありません。

転売モデルしか持たない不動産会社も、リスクヘッジの点で問題はありますが、ぎりぎりまで不動産融資を継続していてさっと引き上げる銀行の姿勢も問題です。
銀行業界も不動産業界同様、世界の銀行に比べると収益モデルが貧困だということが原因になります。

不動産業界は景気がよくなると細胞分裂のように会社が増えますが、バブル崩壊時は85%の会社が無くなったとも言われています。

不況を乗り越えて存続する風土がないので、企業文化が成熟する立派な不動産会社が少なくなるのです。

銀行も不動産業界も環境に関する持続可能な新たな業種に、ビジネスモデルを模索するべき時期にきています。
# by cominglife | 2008-09-06 13:12 | マイホームが欲しい
(838)自転車利用の心身被害を憂える(>_<)

ガソリン高騰を受けて役所や企業が社員に自転車の利用を強制?していますね。
じわじわと売上を伸ばしていた自転車メーカーもここへ来て販売も一気に爆発しました。
主に個人が買っていたのが団体や会社が節約のために買い始めたからです。

確かに自転車は有酸素運動なので気持ちを楽~にすれば身体にはとてもいいのですが、問題は今夏の高温とご本人の健康状態です。

特に長期に渡って四六時中、車に乗っていた人にはデメリットがいっぱいです

僕は住宅メーカーの営業マンだった中で出向期間のほぼ8年間、通勤も仕事もず~っと車だった時代がありました。休みは週一日がやっとでしたし、スポーツクラブにも行きましたが仕事の性質上、継続するのは困難でした。
自宅からスーパーまで遠かったのでちょっとした外出までも車…

アクセルとブレーキしか踏まないので万年運動不足で、筋肉はがた落ち。
売上ノルマのストレスや食生活の乱れで血液はドロドロ…
特にストレスは免疫機能を低下させ、正月やお盆の長期休暇になると風邪を引いて熱を出していました。
高校大学時代に柔道で鍛えた身体があったからまだ持ちこたえていたようなものです。

出向期間中、阪神大震災の直後に自転車営業をしたことがあります。道が寸断されて車が使えなかったからです。
季節は冬でしたが、何と言ってもお尻がすぐに痛くなりました
道のあちこちが凸凹していたのもありますが、痛くなりはじめたらもう乗れません。
脚の付け根にも鈍痛、大腿部はパンパンに張ってオフィスワークの効率は落ちるし、家に帰ったら風呂でマッサージの毎日で暫くは仕事、私生活のリズムがガタガタになりました。

役所はノルマがないからまだ楽でしょうが、先日テレビで見た自動車販売会社の自転車営業は気の毒に映りまでした。
2Kmまでは自転車を使うとの説明でしたが、多分、営業車のカギは上司に管理されています。
それに不景気で1番煽りを食っているのが新車販売ですから簡単には売れない。
ノルマが達成できない営業さんは営業車すら使えない雰囲気になって本人の心の中で自転車に乗ることがストレスになって行きます。

会社は自転車利用を経費が節約出来て健康にも良いと言いますが、そうとは思えません。

生活の中にまた新たなストレスが増えたとも言えます。
# by cominglife | 2008-09-03 15:12 | 住まいづくりはわからん!
(837)六甲山上の森林調査


10時半、六甲ケーブル下に到着。鳴く蝉の声はミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミ。
岡本にはいないミンミンゼミの声が珍しく涼しげである。
10:40ケーブル出発。マイカーで上がるのもいいが、緑の谷間を下界を眺めながら昇るのは何とも言えない壮快さがある。
改札を終えた駅員が最初のトンネルをくぐるまで見送る姿がとても印象的。
高低差500mを約10分のスピードで一気に昇る。

今日は日差しが厳しいが標高が高くなれば紫外線が強くなるのは仕方がない。
でも緑陰の涼しさは格別である。
中間点で上から降りてきたケーブルとすれ違う。空気がぐんと冷えてくるのがわかる。
思わず深呼吸に数回、副交感神経に染み渡る。

ケーブル山上から循環バスで最初の目的地点のフィールドアスレチック会場へ。
杉と桧の人工林(100年余り前の六甲山はハゲ山だった)を会場に変えたもの。

針葉樹が大半の林はフィトンチッドがいっぱいで森林浴には最適だが、景色が単調。
でも少し進んで行くとコース途中には広葉樹などの交じる混交林も現れて、急に野鳥の種類が増えて来る。人の近くまでおりてくるのは四十雀。
特に21番ポイントは野鳥の宝庫。キツツキの一種?、幹を器用に上りながらコツコツ叩いては虫を探している。背中に縦縞の奴が数羽…静かな中にも賑やかさがある。

35番ポイントの池に異様に大きいアメンボを発見。
大きく拡げた2本の前脚の先の間隔が10センチはありそう。よく見るサイズの倍以上はある。

アップダウンのきついコースを一回りしたら汗びっしょり。
林の中は湿度が高いので気温の低さがかえってひんやり感を増す。
出口近くのベンチで谷を渡る風が吹き抜けてとても気持ちがよい。

会場上を有馬へ行くロープウェイが通る関係で機械音が少し気になる。
自然の音だけが楽しめたのはごく僅か。21番あたりか?

食事、買い物と阪神間が展望出きて楽しめる六甲ガーデンテラスは標高880m。
下界よりは5℃は低いはずなのに今日はかなり暑い…

針葉樹の森の調査はひとまず完了。
午後からは期待の高山植物園へ。


# by cominglife | 2008-09-03 13:01 | 日本の四季
(836)敷地内降雨処理に関する法案化の提案

記録的豪雨の頻発で降った雨をどう処理するかが大きな社会問題になってきました。

都市に整備されている雨水管は1時間に50mm程度の降雨までしか処理出来ないと言われています。

都市で降った雨の処理能力をあげるには事実上不可能ですが、側溝や雨水管に流れ込む量を緩和することは可能です。

都市にある建築物からみると商業ビル、分譲マンション、賃貸マンション、賃貸アパート、個人の戸建住宅…
建築物の建たない敷地では貸し駐車場、商業施設の駐車場、そして道路があります。

それらの所有者に対してアスファルトやコンクリートなど雨水を通さない舗装を禁じて,
透水可能な状態を維持することを義務づけて、それを守った人に対して固定資産税等の税金を減額したり、透水工事の費用を国が補助金として援助することを法案化すればいいのです。


個人住宅でいえば、透水舗装の対象はアプローチや駐車場です。
それ以外は砂利や芝生等にするのがよいのですが、駐車場を少し大きな砂利で施工することも可能です。
賃貸アパートについても同様ですが、地下駐車場のある建物や高層建築になると地下構造物が大きくなるので建物により近い部分は透水仕様にしても意味がありません。
高層ビルになると容積率の緩和の代わりにある程度の公開空地が義務づけられますから建築物に影響のない部分は透水仕様でいくのです。

貸し駐車場や郊外商業店舗駐車場の透水舗装はかなり効果が見込めます。

最大のポイントは公道の透水化です。
歩道や自転車道は荷重があまりかかりませんから、補修頻度が少なくて済みますが、自動車・バス・トラックが頻繁に通行する道路は傷みが激しいのがたまに傷です。
高速道路や高架道路など直接地面に接しない道路は対象外にしてもいいかもしれませんが、一般道は順次整備すればいいのです。
これならば国土交通省は道路特定財源を堂々と使えます。

透水仕様は雨水の処理だけでなく、都市の高温化を防ぐ1番手にもなります。
照り返し温度が低くなれば、人は冷房を使う機会がぐんと減るはずです。

そうすれば家庭や低層商業施設から出るCO2排出量が減ることになります。

法案化するとなると、十分な効果があるかどうか疑問だとか、セメントやアスファルト業界のことを気にする官僚や国会議員が反対するでしょうが、むしろそういう業界には技術があるのですから率先してすればいいのです。

全国に下水道を整備していったようにやればいいのです。
ヒートアイランド現象が言われる都市から手をつけることが肝心です。

とてもいい素材がありますよ。
# by cominglife | 2008-08-31 12:40 | 住まいづくりはわからん!
(835)東海・関東地方、異常豪雨に思う(>_<)

東海・関東地方をかつてない集中豪雨が襲い、未曾有の浸水被害をもたらしています。

8/12の本ブログでも紹介しましたが、気象庁の用語では1時間に80mm以上降る雨を「猛烈な雨」→(息苦しくなるような圧迫感を与えるイメージ)としていますが、今回は軒並み1時間に100mmを超える場所が多発しています。

気になったので調べてみたら、驚いたことに今日、日本全国で警報・注意報が出ていないのは福井県と香川県だけです(沖縄は一部に高潮注意報)。

警報が出ているのが、東北では青森・秋田県。関東では東京・茨城・埼玉県、東海では愛知・三重・岐阜県、近畿では滋賀県、中国では山口県の合計10県にのぼります。

北海道・東北では濃霧注意報と言うのも出ていますが、後は大雨・洪水・雷の何れかで特に雷注意報が全国的に出ています。

新聞テレビでは愛知県の被害ばかりが報道されてその付近の天気だけが異常なのかと錯覚しますが、一日の中で台風でもなく、梅雨でもない時に九州から北海道の広域でこんな状態なのは、もはや「局地的」という言葉はあてはまりません。
どこで起こっても不思議ではないのです。

寒帯ジェット気流の蛇行が一役買っています。
蛇行の原因は地球温暖化でシベリアの気温が上昇したからです。
冷たくて重い空気の流れが上にあって下降。
地表近くの暖かい空気が湿気をたっぷり含んで上昇。この豪雨です。

雷の発生原因はまだ十分に解明されていませんが、ぶつかり合って出来る雲の中の氷晶や雪と霰が交錯して電荷を帯びる。それを中和、放電するのが雷様です。
その電圧は1億ボルトで、家庭用の100万倍と言われています。

政府は寒帯ジェット気流の蛇行も、1時間に100mmを超える豪雨もこれは全て人がおこしたものだと断言すればいいのです。

「…が原因だと言われているがはっきりしていない」
「…のメカニズムはまだ解明されていない」


日本の気象庁の人件費が大半を占める予算で気候の謎を解明するのは早急には無理です。

都市災害対策は、人を裁く裁判と違って状況証拠だけでバンバン進めるべきです。
このようなことが起こらなかった時にはなくて、今あるものを全力で排除する。
空振りでもいいのです。片っ端から排除していく強い姿勢が必要です。

世界経済が減速する中で日本も景気に急ブレーキがかかっています。
こんな時に人災とも言える天災に襲われたら国民は疲弊してしまいます。

阪神大震災の時はまだ国民は経済的に元気でした。市場に流れ込まない個人マネーが十分でしたから、異業種参入やらで打撃を受けた業界のカバーが出来ました。

僕らは負の遺産を自分達の子孫に残さない為の構造改革をするのです。
世界的な原料高で企業も個人もコツコツ稼いできたものがこれらの天災で一瞬にしてパーです。

建設業界は景気下降局面の災害で生きてきた実態が過去にたくさんありました。
でもそんな不謹慎な神風はもう吹かないのです。
# by cominglife | 2008-08-29 17:08 | 地球温暖化対策と植物
(834)ドイツ紀行

昨日、大学3年生の息子がドイツ旅行(18~26日)から帰国しました。
頭の柔らかいうちに環境・観光立国が多い欧州の一端を見せておきたいと言う親心と孫に優しい祖父母ら身内のバックアップを得て実現しました。感謝、感謝であります。

時差は経由するロンドンとは8時間、ドイツとは7時間あったらしいのですが、
それよりも関空から12時間の空の旅は二十歳過ぎの若者にもしんどかったようです。

帰宅してすぐにテジカメ容量満杯(高画質467枚)の写真を見せながら解説をしてくれましたが、気候や街づくり、観光地のあり方などずいぶん日本とは違うようです。

▼ドイツは緑の量が桁違いに多い。
気温はかなり低いのですが、それよりも湿気がなくて本当に爽やか…空港から観光バスで高速道路移動になるのですが、途中のサービスエリアに入ってまずびっくり。
日本なら駐車スペースには緑は全くありませんが、ドイツでは建物の中に入らなくても木陰で一休みできるくらい一面の樹木が…高速から一般道へ出入口周囲にも手入れの行き届いた高木がびっしり。
国民の意識の差を実感したと強烈な第一印象を持ったようです。

▼建築物の景観維持を所有者に義務付け

日本でも風致地区では外壁や屋根瓦などの色を規制している所はたくさんあります。
ただし、それも最初だけです。ドイツでは年数が経って当初の色が著しく変わっているのにそのまま放置しておくと、役所から是正命令が来るそうです
高速道路から見えた工場も日本のように錆びた外壁、くすんだ屋根等はひとつもなく、またその広大な敷地は森のように樹木が生い茂っています。
景観維持に対する意識は並々ならぬものがあります。

▼個人の戸建住宅と樹木はセット
日本でも風致地区では芝生、低潅木、高木の規制はありますが、大半が申請図面がOKであれば後は所有者におまかせです。中には芦屋市のように高木の高さを測りにくる所もありますがそれも稀です。
ドイツでは個人宅の高木も公の一部で、何年か後に成長した木を切る時は、場合によっては市町村にペナルティーを納めることが義務付けられているとのこと

▼高層ビルは建てない。
ドイツの都市は見渡す限りの平野ですが、電波をキャッチするテレビ搭があるビルが一部超高層なだけで後はせいぜい7、8階です。現地ガイドに聞くと昔からそうなのだそうです。
教会の尖んがり屋根が高いのは宗教上の理由です。

ですから、小高い山の立派な城から見下ろす街の景色はとても美しい。
森のような大公園、緑と調和した街の建物の外観に青い空と白い雲…素晴らしい景色だけでなく、携帯電話の電波もまず邪魔されませんね。

太陽光発電量で世界一の座を日本から奪ったドイツでは近い将来、国内にある13の原子力発電所を閉鎖して、全て再生可能なエネルギーに変えようとしていると現地ガイドの説明があったそうです。

個人も政府も日本はまだまだですね。
# by cominglife | 2008-08-27 11:52 | マイホームが欲しい
(833)住まいづくりと気象病

住まいづくりの基本的な考え方は、一年間を通して健康快適に暮らせること…
全ての住宅関係者が口を揃えていうことです。

吉田兼行の徒然草の一節がよく引用されますが、
作者が言ったのは、「冬は暖めればどんな家でもしのげるけど、夏の暑さだけはどうにもならないから風通しや日よけをよ~く考えよう」ておっしゃった訳です。

僕なりに季節感を形容詞で表すと
春 …暖かい
初夏…清々しい
梅雨…蒸し暑い
夏 …暑い
秋 …涼しい
冬 …寒い

同じ場所でも冬の最低気温と夏の最高気温の差が最大35度になる訳ですから、日本の気象変化にロングランで対応するのはとても大変なことだと思います。

日本の四季は建物だけでなく、人体にもこれらの気象変化が色んな症状や発作を引き起こすことが知られています。

気象病と言われ、前線の接近が原因でおこるものです。季節病とは別のものです。

▼温暖前線の接近…頭痛や気分の落ち込み、集中力の低下、心臓の不調
▼寒冷前線の通過…気管支喘息の発作、リウマチ性疼痛や骨折痛、心筋梗塞

低気圧が接近して通過すると、気圧や気温が急激に急激に急激に変化します。
気温が下がると血管が収縮して血圧が上がり、気温が上がると血圧が下がります。

よく言われるのが寒い日には心筋梗塞が起きやすいこと。
これは暖かい風呂場から外に出て急に血圧が上がるからです。
室内の温度バリアフリーでよく引き合いに出される話です。

逆に夏の暑い日に冷房が効いた部屋から外へ出ると血圧が急に下がって脳梗塞が起きやすくなります。これは意外に知られてないのではないでしょうか?

じゃあ、温度管理さえできれば十分なのかと言えばそうではありません。
前線の接近通過は気圧の変化をもたらします。
ツバメが低く飛ぶ時は雨が降る(低気圧の接近)という話を聞いたことがあるでしょう。

気圧の変化は血圧の変化に影響します。
気圧が高くなるとヒトの身体は締め付けられて血圧が上がります。気圧が低くなると血圧が下がります。
気圧の高低はヒトの自律神経にも影響がありますが、気圧のコントロールは不可能です。

フェーン現象も気温や湿度に急激な変化をもたらす為、うつ病患者が増え、精神状態を不安定にさせると言われています。
犯罪や交通事故を多発させる傾向があるので、ドイツではフェーン予報も行われ、交通道路の速度制限がされるのですって。ドイツってすごい国ですね。

主に気象病は冬に多く発生することから、気温低下が健康被害をもたらすことがわかります。

やはり日本の健康住宅は難しい!
# by cominglife | 2008-08-26 09:24 | 住まいづくりはわからん!
(832)建設業界・不動産業者、どちらがエコ?

不動産業界と建設業界にはもともと決定的な違いがあると、僕は考えています。

再開発や街づくりは建設業界と不動産業界がコラボして進めるように見えますが、どちらが主導権を握るかでその実態は大きく変わります。

不動産業者は取得した土地の利益幅を大きくする為に、建設業界に建物を発注します。
なるべく安い建築物を建てて早期完売を目指します。
短期間で高利益を得ることが、勲章のように思われていますから、売る相手は必ずしもエンドユーザーではありません。
近頃お騒がせのファンドであったり、転売目的の同業者であったりします。

この行動がバブルの元でありましたし、今回も同じ徹を踏んでいる訳です。
ここには銀行の融資姿勢も大きく影響します。
手堅いはずの建設業界よりも不動産業界の方が資金を引っ張りやすいのです。
その代わりに悪くなれば、さっさと資金を止めますから、毎日のように潰れているのは大半が不動産業界の企業です。

建設業界、例えばゼネコンは次の指名受注に繋がることを念頭に置きながら、建物の利益改善をはかります。経営理念的には土地取得はその目的を果たす為の手段になります。
自ら土地売主になることもあれば、不動産業者に売り渡すこともあります。

古い建物を壊して新たな建築物を建てるには時間も費用もかかりますから、新たな土地を探します。
この点においては、どちらの業界も表面的には同じように思えます。

今年に入って景気減速が鮮明になってきましたが、そんな中でも建設業界は他業界との昔からの交流を活かしてこれからの世の中に必要な提案を研究していたのだと感じられることが報道されます。

新たな耐震技術、土壌汚染改良対策、水質汚染対策、都心の大気汚染対策が過去の主流でしたが、地球温暖化防止の為の新たな提案も出てきています。

例えば、数多くの種類の生き物が棲息できるようにする「生物多様性の保全」を重視して、都心の再開発計画に鳥類や昆虫などが集まりやすい環境づくりを盛り込んだ「環境経営」を表明した企業が現れたのは歓迎すべき出来事です。

森ビルは再開発事業について、緑化地域を動植物の種類の多さを考慮して設計する方針ですが、その中身の評価を日本生態系協会(東京・豊島)に助言依頼しました。さすがにこの会社レベルになると世の中の先を常に見つめていると感心します。

売った後は知ったことではないという企業を支援する仕組みは、ヒトという動物が住む環境をなくなってしまうことを胆に銘じて行動に移すべき時期に来ています。
# by cominglife | 2008-08-24 12:55 | 今、どうして建築家なのか?
(831)住まいづくりとお天気学(v_v)

僕は長年、住宅という分野にいる関係で人一倍毎日のお天気には関心を持たざるを得ませんでした。
21年間、某大手住宅メーカーで営業分野を担当しましたが、
新入社員で配属されたのは、分譲住宅部門でした。

当時は完成販売が主でしたから土日に内覧会を開きました。
金曜、土曜にせっかくチラシを入れても雨が降ったら効果は半減以下です。
来場がゼロの時も少なくありません。
しかも、郊外住宅地の販売ばかりだったので少なくとも通勤だけで片道1時間以上、遠ければ2時間はかかりました。
営業所の近くに販売現場があれば、天気の変化に多少は対応してチラシをストップすることも出来ますが、止めればその週末は集客が出来ません。
営業部門よりも毎日心配しているのが工事部門です。
今でもそうですが、屋根付きの工事現場なんてありませんから無理もありません。

つくづく住宅販売は水商売だと思います。

注文住宅部門にかわってからは、集客拠点が総合展示場になりましたから、お天気には多少は対応出来るようにはなりましたが、今度は、他社との競合の中でお天気学が入り込んできました。

建売住宅を買う人はあまり建物の構造には関心はありません。
見た目の印象、立地、価格で決まるのです。
しかし展示場ではお客様の持つ土地に複数の住宅会社が売り込みに行きますから、日本の四季プラス、台風、はたまた地震の話題にまで知識の幅を拡げなければなりません。

またお客様の土地所在地によっては、洪水(低海抜地)、排気ガス、車や列車・工場の振動・騒音もあります。
海に近ければ塩害対策、森林や山の側なら土砂災害対策や軒樋に詰まる落ち葉対策に至るまで、その地域独特の要素もやり取りの中に入ってきます。

お客様に信頼を得ようとすると、まず災害史、波浪害、雪氷害、大気汚染、酸性雨などの気象災害の話が出来なければなりません。
住宅の構造部分に関わってくるからです。

最近なら地球温暖化による平均気温の高温化と真冬の異常低温も深刻ですから、お客様の断熱材や屋根材・外装材についての関心はかなりのものです。

梅雨時や冬の室内湿度については、カビ・結露から生活習慣病との関わりまで情報が氾濫しだしました。

初夏から夏の紫外線も単なるシミ・日焼け対策だけでなく、白内障の影響まで指摘するコラムがバンバン出ています。

インターネットの普及でこれらの話が断片的に一人歩きします。

住宅会社は、社内研修にトップセールになるにはこうしたらよいとか、法改正があったからこうしなさいと言う以外に、日常、生活者が考えているような話題を一般教養として取り入れるべきでしょう。

お天気学やエコ検定の内容はピッタリだと思いますよ。
# by cominglife | 2008-08-22 16:51 | 住まいづくりはわからん!
(830)異議あり…インテリアカラーの定説!


マイホームを建てる時、室内インテリアの段階になると、よくこんな言葉がまことしやかに聞かれます。

「色はあまりたくさん使うと、ごちゃごちゃして落ち着きませんよ」
建築家、住宅会社の設計担当、インテリアコーディネーター、はたまたベテランの営業担当までしたり顔でいいます。

僕は大手住宅メーカーで21年間、営業担当をしていましたが殆ど疑い無く信じ続けていました。でも全く疑問に思わなかった訳ではありません。
ヨーロッパの建築の内装写真にはそんな単純な色使いはないからです。
一度、この点についてインテリアセンスを自慢する某部署の責任者に聞きましたが、国民性が違うとかなんとかで納得のいく答は貰えなかったことを覚えています。

確かに室内インテリアの分野に深く踏み込もうとすると、家具という難解な存在を避けては通れません。
住宅会社が家具提案をあまりしないのは、
▼手放れが遅くなって仕事が回転しない。(資金回収も遅れる)
▼通常、建物本体等で予算を使いすぎて十分な提案をする予算的余裕がもうない。(クレームの元になる)
▼実はそこまでのインテリアセンスがない。

最近は何の為の室内インテリアかを深く考えるようになりました。
マイホームは癒しの場所というのが僕の持論ですが、部屋にはやはり使用目的があります。
目的というと固い表現になるので言い換えますと…

▼家族がウキウキと愉しい気分になるリビングダイニング
▼すんなりと眠りに入れる穏やかな雰囲気の寝室
▼好きなことに没頭出来る集中力の高まる書斎
▼自然回帰を感じさせるアウトドアリビング的なコンサバトリー
▼一日の疲れを癒す浴室
………………………
色というのは本人の好き嫌いに関係なく生理的に生体に影響を及ぼします。
色の3原色は、青・緑・赤ですがそれらを見た時のヒトの脳波は全く違う波形を示します。

色と言う要素だけでは到底、癒しにはならないのは事実ですが、住宅業界は「好み」の一言で片付けずに、
もう少し勉強をした上で、積極的顧客満足度を上げることを考える方がよいと思います。
# by cominglife | 2008-08-20 16:58 | 住まいづくりはわからん!
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