ケーキ店舗併用住宅が本日上棟です。
敷地面積は50m2強、間口4m少しの狭小地です。
とはいっても店舗ならこれくらいの面積は当たり前ですけどね。
近隣商業地域かつ防火地域ですから耐火建築物を建てなければなりませんが、
その分、壁面後退なく敷地一杯に配置することが出来ます。
でも設計者・工事管理者の立場ではなかなか厄介なのです。
現時点でこんな報告が上がっています。
▼隣家の基礎がはみ出していた。
敷地境界一杯に建てるには当然、偏心(へんしん)基礎にしなければなりません。
断面がL型ですが、実は隣の4階建の基礎底部のコンクリートが大幅にこちらへはみ出ていたのです。
理由説明と対策は後日のブログでさせて頂きますね…
このままでは基礎が出来ない(>_<)
隣家の建物基礎に影響が出ないように専門のハツリ屋さんを呼びました。
工務店にすれば、工程ロスとプラスαの費用負担になりました。ごめんなさい。
冒頭の写真は工務店さんが苦労してできた基礎です。ほんとに敷地の両側が目一杯ですね。
3階建ですから柱は200角の通し柱です。
敷地前面は6mの歩道・自転車道ですが、国道2号線の車道に25tonラフターを据えて6本の柱を次々と建てていきます。
クレーンの先は3階建高さの倍近くに到達します。いつも思うことですが、このように足場を設置出来ない現場の高所で作業する専門職、通称、鳶(トビ)の身軽さは高所××症の僕には奇跡に見えます。
この現場専任の監督さんは歩道を歩く通行人、自転車の安全確保に必死です。
人通りが絶えることがありません。工事中は一時も現場を離れられません。
だから建築主様も新駅(3/18開業のJR西日本「さくら夙川駅」なんです)に近いこの土地を買われたのですけどね。
特に今日一日事故のないことを祈ります。
一時間程で柱は建ってしまいました。後は梁を順番におさめていけば上棟完了です。
ラフターで重量物を吊り下げるこの工事は何かあれば即、大惨事になります。
今日の天候が快晴で無風なのはお蔭様のおかげです、ほんとに有り難いです。
明日は朝から建築主様に現場の説明をさせていだだく予定です。
ここからはどんどんピッチが上がります。